日本では、古来よりフグを食べて来ました。フグは強力な神経毒であるフグ毒テトロドトキシンを保有しているため、文字通り”命を懸けて”食べる文化を繋いできたと言えます。
フグ毒の研究は1世紀以上の歴史があり、1964年にテトロドトキシンの構造決定がなされ、その後、フグ以外の様々な生物からテトロドトキシンが検出されることが報告されてきました。1980年代には「細菌がテトロドトキシンを合成している」との報告がなされ、「テトロドトキシンは細菌によって生合成された後、食物連鎖を通してフグの体内に蓄積される」との考え方が一般的になりつつあります。
しかしながら、その後テトロドトキシンの生合成系は明らかにはなっておらず、新たな問題が起きています。最近10年ほどの間に、テトロドトキシンを保有するとは考えられていなかった「二枚貝類」からテトロドトキシンが検出された、との事例がヨーロッパやニュージーランドを中心に世界中で相次いでいます。こうしたことはナゼ起きるのでしょうか?
本クラスでは、この予期せぬ二枚貝の毒化について考えられる原因と、今後予想される生物の「予期せぬ毒化」について学びます。そして、この生物の毒化と「気候変動」が深く関わっている可能性を知り、これからの「食教育のあるべき姿」を考えます。
19:00-19:40 リード(講師)によるインプット
19:40-19:50 参加型アイディエーション
19:50-20:15 インタラクティブ・セッション
20:15-20:25 Q&A
20:25-20:30 クロージング(アフタートークあり)
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