私たちの暮らしに馴染みの深い、なくてはならないコメやダイズ、小麦、トマト、玉ねぎなどの食料資源。これらの原種(いわゆる人の手が入らない、野生の状態)を辿れば、その起源は日本ではなく中央アジアであったり、中南米であったりします。
それらは人の手で世界中に運ばれ、各地の気候に合うように交配や選抜を繰り返され、各地の食料源として根付いて行きました。とりわけ1900年のメンデルの遺伝法則の発見以降、品種改良の取り組みは加速し、数々の課題を乗り越えて私たちの食料の安定供給に寄与してきました。現在、農業者が生産している品種のほぼ全てが「品種改良を経て生み出されたもの」であることは疑う余地もありません。
しかし近年では、F1品種の普及や遺伝子組み換え技術などの高度化も背景に、人が生命に手を加えることへのアレルギーも強まっています。さらには、固定種(種取りができる品種)は天然・自然であり(安全であり)、F1品種は人工・品種改良の結果である(危険である)といった「デマ」も信じられるようになっています。こうしたリテラシーの欠如や誤解が、過剰な”天然・自然”信奉を生み、生産者を苦しめる結果にもなっています。
本クラスでは、食卓に欠かせない食材の「品種改良」の歴史やポイントを学びながら、これからの私たちの食料の持続性(Food Sustainability)に向けて期待される新しい品種改良イノベーションについて考えます。
19:00-19:40 リード(講師)によるインプット
19:40-19:50 参加型アイディエーション
19:50-20:15 インタラクティブ・セッション
20:15-20:25 Q&A
20:25-20:30 クロージング(アフタートークあり)
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